G君の場合

14歳の不登校の男の子のG君。アスペルガーと自閉症の為、同年代の学生と上手くコミュニケーションが取れない為学校に行くのが嫌になった。

さほど重くない自閉症で最初から拒否反応を示す事なく、清水を受け入れた。
事前にお父様からG君の趣味が欧州サッカーの鑑賞で小学校時、少年野球をやっていた事を事前に伺っていたので、切り口としてキャッチボールを2人でやり、サッカーのトレーディングカードを買って、気を引いた。

プライドが高く、高校を卒業しなければいけない事は理解しているが、どうしても学校になじむ事ができない状況。これが不登校の理由として判明したのは4回目のカウンセリングだった。
幸いにも英語が好きだったらしく、清水も英会話を教える事が可能なので、3ヶ月間、キャッチボール、英会話レッスン、欧州サッカーの話でカウンセリングを行う。
日本の高校にはまるっきり行く気がなく、オーストラリア留学に興味を示した。オーストラリアでも比較的平穏で、親しい日本人カウンセラーが居るシドニーに送り出した。



日本とは違い、異文化での生活にも慣れ、特に人とのコミュニケーションを英語でとれるようになったので、自信もつき、アスペルガーの兆候が見られなくなった。
1年後には現地の高校に入学し、ガールフレンドもでき、サッカー部に入部し、問題なく高校を卒業した。

オーストラリアの大学で社会学を専攻し卒業し、帰国後は一般企業に入社し、人とのコミュニケーションを上手く取れるようになった。
国内カウンセリング期間:3ヶ月

2018年10月19日