2019年11月14日 : :
Y.S君その後今回、Y.S君から一時帰国するとの連絡を受けた阿相はY.S君と会う約束を取り付けた。
今回は阿相の教え子を含め...
今回、Y.S君から一時帰国するとの連絡を受けた阿相はY.S君と会う約束を取り付けた。
今回は阿相の教え子を含めてパーティーを行う事を告げたのだが、彼は教え子にとても興味を示してくれた。
一時帰国を果たした彼の印象は随分と変わっており、明るくとても社交的で教え子たちとも会って直ぐに
打ち解けることができた様子だった。
Y.S君の現地での様子や行動は聞いていたが、ここまで良いとは驚いた。
教え子たちと趣味や、身近な出来事、オーストラリアの様子や、自身の心情を話す中で彼はこう語った。
半年前と比べて自分は変わりましたよ、何事にも積極的になったし、行動することの大切さが
わかったんです。前の自分だったらこういう集まりは面倒くさくて絶対参加しなかったですよ。
元々、好奇心は強い性格は感じていたが、それを阻む遠慮や怠惰から来る敬遠が影を潜めた。
積極的に取り組み、一歩を踏み出すことを恐れない彼には物事を纏める立場がよく似合っているように
思う。
さらに続く会話の中で彼は現在の目標を語ってくれた。
彼は今、教職員を志している。
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2019年4月1日 : :
Y.S君の場合中学の3年生から長期や短期の引きこもりを繰り返し、一年の留年を経たY.S君
阿相の元に話が来るまでに多く...
中学の3年生から長期や短期の引きこもりを繰り返し、一年の留年を経たY.S君
阿相の元に話が来るまでに多くの支援団体が着手したが、上手く行かなかった依頼だそうだ。
改善が見られても直ぐに元の状態に戻ってしまうということで手に負えないということらしかった。
Y.S君は語学能力が高くイタリアへの留学経験もあるそうだが、イタリア語よりは英語への興味が強いらしく、
ご両親の今後の経験やキャリアを含めて留学に出したいという意向を叶えるため、留学の斡旋や海外生活に広い知識を持つ阿相が選ばれることになった。
引きこもり状態のY.S君を外に連れ出すため、入院を控えた阿相の代わりにNPO法人青少年支援の会カウンセラーである野田英治氏に協力を仰ぎ、Y.S君を外に連れ出し阿相の元まで連れてくることに成功した。
野田英治氏がとても上手くY.S君と接して対等な友人関係を築き上げ、阿相を紹介したたためにY.S君は最初から阿相に強い興味関心を持っていて阿相の話をよく聞いた。
Y.S君は海外に出たいという気持ちが強くあることを確信した阿相は、留学をしてみないかという誘いをかけたのだが、Y.S君は英語に自信がないとのことで阿相の元で英語の勉強をすることになったのだが、驚くことに彼は既に英語検定準二級ほどの能力を持っており、発音も流暢で会話に慣らせばいいというだけだった。
週一回のレッスンの約束を取り付けても来なくなるという心配はないと判断したため、約束を取り付けて初日は解散した。
阿相の読みどおりに進み、レッスンの他、教室近くの教会に勤めている外国人宣教師との交流で英語力を鍛えたY.S君は自信を持ち、ご両親の意向と本人の意志が合致し、留学期間を一年、ホームステイを選択した。
Y.S君はホームステイを選択をしたはいいが、ホームステイ先で家族と上手くやっていけるかと心配したが、現地には日本人カウンセラーもいるし、今までに4回もホームステイ先を変えた子もいるくらい簡単に変えられるから心配しなくていいと阿相に説明を受け、先月末にオーストラリアへと旅立った。
野田英治氏と共に、保安検査場を越えるY.S君の期待と不安が混じった背中が人波に紛れるのを一年後が楽しみだと見送った。
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2018年10月19日 : :
G君の場合14歳の不登校の男の子のG君。アスペルガーと自閉症の為、同年代の学生と上手くコミュニケーションが取れない為...
14歳の不登校の男の子のG君。アスペルガーと自閉症の為、同年代の学生と上手くコミュニケーションが取れない為学校に行くのが嫌になった。
さほど重くない自閉症で最初から拒否反応を示す事なく、阿相を受け入れた。
事前にお父様からG君の趣味が欧州サッカーの鑑賞で小学校時、少年野球をやっていた事を事前に伺っていたので、切り口としてキャッチボールを2人でやり、サッカーのトレーディングカードを買って、気を引いた。
プライドが高く、高校を卒業しなければいけない事は理解しているが、どうしても学校になじむ事ができない状況。これが不登校の理由として判明したのは4回目のカウンセリングだった。
幸いにも英語が好きだったらしく、阿相も英会話を教える事が可能なので、3ヶ月間、キャッチボール、英会話レッスン、欧州サッカーの話でカウンセリングを行う。
日本の高校にはまるっきり行く気がなく、オーストラリア留学に興味を示した。オーストラリアでも比較的平穏で、親しい日本人カウンセラーが居るシドニーに送り出した。
日本とは違い、異文化での生活にも慣れ、特に人とのコミュニケーションを英語でとれるようになったので、自信もつき、アスペルガーの兆候が見られなくなった。
1年後には現地の高校に入学し、ガールフレンドもでき、サッカー部に入部し、問題なく高校を卒業した。
オーストラリアの大学で社会学を専攻し卒業し、帰国後は一般企業に入社し、人とのコミュニケーションを上手く取れるようになった。
国内カウンセリング期間:3ヶ月
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